いろいろ備忘録 ー 西口一希

停止中だったブログですが、引っ越して再開することにしました。

無意識の中身 1 ー 西口一希

無意識は意識に”無”という文字がついていますが、そこに何も”無”いという意味ではないし、まったく”意識”出来ないブラックボックスではないようです。

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この”情報”は、肉体(感覚器)が捉えることの出来る情報 (色、形、におい、味、音、文字、皮膚への刺激、内臓への刺激、、、、)のことであり、有形・無形です。これらの脳内の情報は、それぞれ単独で存在しているのではなく、他の複数の情報と”連想”(近しい関係)を形成しており、またこの“連想”は他の複数の“連想”と連想“を形成しており、重層的に脳内(無意識)に存在しています。脳科学でいう、シナプスのことです。

 

例えば、単純化すると、多くの人の脳内では、”冷たい”という皮膚刺激は、”雪”、”冬”、”危険”、”屋外”などの言葉や映像の情報や、”キーン”・”シーン”のような音情報、”白色”、“透明”のような色情報と連想を形成しています。一方で、異なる連想 - ”水”、”涼しい”、”潤い”などと連想を形成しており。それらは、また、”夏”、”海の波の音”、”青色”、”ビーチで遊ぶ子供の声”、、、のような、一見離れた情報と思えるような情報連想も形成している場合が多いです。

また、それぞれの、連想を形成している、個別の情報の連想群は、またそれぞれ別の異なる様々な連想群を形成しています - 例えば、”涼しい”は”風”、”サラサラ”という音、”夕方”、”夏の終わり”、、、というような連想。このような意味で、脳内に残る情報は重層的に連想を形成しているといえます。

五感から得る情報(刺激)と、その際の感情経験(喜怒哀楽)や肉体経験(快感、痛み、、、)との組み合わせで、最初の単純な情報連想が作られてゆきます。この単純な情報連想は、同じ刺激を五感を通じて得た場合、その連想の元となった肉体刺激(快感や痛み、、、)、感情(喜怒哀楽)を呼び覚ますように働き、その連想が強固になってゆきます。

また、その際に、新たな刺激を得ると、その新たな刺激が繋がっている別の情報連想とつながってきます。それが重層化していったものが、無意識下の記憶であり、人の感情や肉体行動を、意識せずに左右してゆくようになります。

単純な例を挙げると、レモンをみると唾液が出る、火を見ると思わず体がすくむ、、、など。これらは、無意識下の連想によって無意識に引き起こされる、意識で制御しがたい行動です。別の機会に、書きますが、この無意識の情報連想は、多くが後天的なものとして、脳内に形成されてゆくようですが、先天的に共通して無意識に存在している連想もあるようです。

ブランディングの定義って様々ですが、脳内の情報の塊 = 脳内に形成された有形無形のシナプスの塊と考えれば、分かりやすいように思います。

 

西口一希